テニスの試合時間が長いのは何故?錦織の敗因は消耗のピークだった!
テニスの全豪オープンの準々決勝で初のベスト4進出をかけてノバク・ジョコビッチ選手に挑んだ錦織圭選手でしたが、2セットの途中、試合開始52分で無念の棄権となってしまいましたね。やはり2日前の5時間を超える死闘の疲労が影響したことは明白でした。1セットが終わったところでメディカルタイムアウトをとりトレーナーの治療を受けていたくらいですからね。そもそもテニスの試合ってどうしてこんなに試合時間が長くなってしまうんでしょうか?
テニスの得点の数え方と勝敗の基本的なルールは?
テニスを良く知らない方は(僕も含めて)テレビを見ていても今一つ得点の入り方やどうなったら勝ちなのかがわかりませんよね。テニスにはポイント、ゲーム、セットという得点の数え方があります。
まず4ポイント先取した選手が1ゲームを獲得します。そして先に6ゲームを獲得した選手が1セットを獲得しますね。試合が5セットマッチなら先に3セット獲得した選手が勝利です。3セットマッチなら2セット先取ですね。
テニスのポイントの数え方は独特で、0点、1点、2点、3点、4点ではなく、0(ラブ)、15(フィフティーン)、30(サーティ)、40(フォーティ)、G(ゲーム)と数えます。フィフティーン・ラブとかサーティ・オールとか聞いたことありませんか?
何故試合が長くなるのか?
テニスの試合が長くなる原因は1セットをとるのに最低2ゲーム差をつけなければいけないというルールがあるからです。6ゲーム先取ですが、「6-5」では勝ちにならず「7-5」にするためにもう1ゲーム戦わなければならないんです。そのゲームを落とせば「6-6」になってしまうこともありますよね。そうすると2ゲーム差がつくまでに延々と試合をしなければなりません。
通常は救済措置としてタイブレークというルールがあり、ゲームの時短をするんですけど、ファイナルセットだけはタイブレークを採用せず、2ゲーム差になるまでガチで戦う大会が多いんです。ゲームカウント「11-9」なんてこともあるわけです。
史上最長試合は2010年のウィンブルドン選手権でジョン・イスナーVS二コラ・マユ戦で11時間5分の記録があります。ファイナルセットはなんと「70-68」ですよ!この試合は三日間におよんだそうです。やってる選手はもちろんですけど、観るほうも大変ですよね。
錦織圭の消耗はジョコビッチ戦でピークだった
錦織選手の一回戦から四回戦の試合時間合計は13時間47分で、ジョコビッチは9時間44分。4時間も長く戦っています。お互いシードなので序盤戦であたることはなく、やはり疲労の蓄積がピークの時に最大の壁とあたってしまうんですね。
二週間のグランドスラムを勝ち上がるためにはいかに消耗を抑えるかがポイントになってくるわけです。錦織選手はこれから勝ち方にもこだわってさらに強くなってもらいたいですね。