大和田正春の現在は?赤井英和をKOしたボクサーのその後!

      2019/04/20

現在はすっかり俳優として活躍されている赤井英和さん。かつては浪速のロッキーと呼ばれて絶大な人気を誇るボクサーだったのはご存知ですよね。ガッツ石松やそのほかにも世界チャンピオンを育てた名トレーナー、エディ・タウンゼントが専属トレーナーとなって世界チャンピオンになることを日本全国から熱望されていた赤井英和は、その実力を持ちながらもついにをの座につくことなく引退を余儀なくされました。


赤井英和の前に立ちはだかったのは無名のボクサー大和田正春。7回KO負けで赤井は脳内出血を起こし死の淵をさまよいボクサー人生に幕を引きました。
赤井英和を引退させた男、大和田正春とはどんなボクサーなのか?現在はどうしているのか?調べてみました。


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大和田正春は和製ハグラーの異名をもつハードパンチャー


在日米軍兵士だったアメリカ人の父と日本人の母との間に生まれたハーフ。褐色の肌とスキンヘッドに口ひげというそのルックスが、世界ミドル級王者で絶大な人気を誇ったマービン・ハグラーに似ていたため和製ハグラーと呼ばれていたんですね。


生涯戦績は16勝11敗 1分け 16勝のうちKO勝ちが14勝のハードパンチャーと思いきや、11敗のうちKO負けが9敗と強打と打たれ弱さを併せ持ったボクサー。それが大和田正春でした。


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赤井英和をKO 引退に追い込んだ試合は


1985年2月5日、赤井英和の地元で完全アウェイの大坂府立体育館でした。赤井英和は1983年にWBCスーパーライト級タイトルマッチでアメリカのブルース・カリーの挑みましたが、7RKO負け。その後人間不信に陥ることがあり、失踪までしてモチベーションとコンディションは最悪だったそうですね。


練習もろくにせず、減量で消耗したままリングにあがりました。噛ませ犬と思われていた大和田が3ラウンド12秒、赤井のこめかみに放ったフックがものすごい勢いでヒットして、赤井の脳出血の原因になったようです。ものすごい衝撃で大和田の右薬指が骨折していたそうです。

結果、7ラウンドで赤井さんのKO負けとなり、赤井さんはそのまま病院に直行。一時は死の淵をさまよいましたが4時間もの開頭手術で一命をとりとめました。


試合が終わった後、会場は殺気立ち大和田さんは関係者に守られて急いでホテルに戻り、スポーツニュースをみながら、赤井英和にもしもの事があったらと、不安な一夜をすごしました。赤井さんが助かって一番ほっとしたのは大和田正春さんだったと思いますね。


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映画出演で再会 大和田正春の現在は?


その後大和田さんはミドル級の王者となり、5回の防衛を果たし1988年3月に網膜剝離で引退しました。


赤井さんは1989年の映画「どついたるねん」(坂本順治監督)安達英志役として出演して役者としてのキャリアをスタートさせました。大和田さんもイーグル友田役で特別出演して2人は再会をはたし、伝説の試合が再現されました。


どついたるねん,赤井英和


大和田さんは1990年にも坂本順治監督の「鉄拳」という映画に出演して現在は埼玉県狭山市の多寿満ボクシングジムでトレーナーとして後進の指導・育成にあたっています。

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