バレー部員どうしのトラブル?! 問題解決のための親の役割とは何か?
2018/07/01
毎日、チーム力強化のため、自分の技術向上のため、なにより勝利にむけて頑張って練習を重ねるバレー子ども達ですが、時には部員どうしのトラブルも当然おきてしまいます。問題が深刻化する前に親はどう関わっていけば良いのでしょうか?トラブル発生の背景も考察してみます。
トラブル発生!まずはグッと我慢がまん
自分のお子さんが当事者だった場合どうしても心配の気持ちが先に立ってしまうのは無理もないと思います。ですが、このトラブルも子供たちの成長の過程です。チームメイトどうし、あるいは先輩後輩の関係、ぶつかってぶつかって人間として成長している途中だという事を認識しましょう。まずは子どもの問題は子供同士で解決させるように見守りましょう。やはり子どもの喧嘩に親が....出てはいけないのです。
子どもの言い分を100%鵜呑みにしない
子どもからの相談、ヘルプ要請があった時に内容に応じてアドバイスするようにしましょう。ここで注意するのは子どもの言い分を100%信用しないということです。相手があって何らかのトラブルになっている状況で100%こちらが正しいということはあり得ないですよね?多かれ少なかれこちらにも原因の一端はあるわけです。そこを子どもは言いつくろったり、自分の都合のよいように話をアレンジしがちです。親としてわが子の言ったことが100%正しいという立場にたってしまうと客観的な判断ができなくなり、筋違いなアドバイスをしてしまったり、最悪親どうしのトラブルに発展する恐れもあります。子どもの言い分は50%と考えましょう。
冷静に客観的に情報収集
1対1のトラブルだったら相手の保護者にまずは低姿勢で「ごめんなさいね~うちの子が〇〇ちゃんに....」と話してみましょう。はじめからそちらが間違っているという決めつけで話しては絶対にダメです。あと第3者の保護者に聞いてみると客観的に事実がわかる場合もあります。ある程度トラブルの構造がみえてきた段階で改めて子供にアドバイスしましょう。
本人に問題がある場合も有り得る
まわりからいろいろ話を聞いてみると子ども本人の問題が原因だったというケースもあります。練習メニューをさぼったりルールを守らなかったりしたことをチームメイトから注意されて、言い返したことからトラブルになりだんだん孤立してしまう。こんな場合にはやはり本人に気づかせてあげることが必要です。頭ごなしに叱りつけるのではなく、本人がつらいと感じているところには共感してあげて改善しなくてはいけないところをアドバイスしましょう。
親どうしの関係も影響している
子どものトラブルは実は親どうしの関係が良ければあまり深刻な問題に発展しません。親同士気心がしれていれば「うちの子がごめんね~」「いいえこちらこそいろいろ迷惑かけちゃって~」みたいに済んじゃう話も、あまり交流がなかったりむしろ関係が悪かったりすると.....結果を予想するのは簡単ですよね?またご家庭でのお母さんお父さんの言動も子どもにしっかり影響しますので、「あの子は不真面目だ」とか「言葉遣いがひどい」とか心では思ってもお子さんの前では絶対言わないようにしましょうね。
母の役割父の役割
子どもがトラブルを抱えて悩んでいるとき、お母さんとお父さんの関わり方も違ってくると思います。お母さんはひとつひとつ会話をしながら、問題を把握して子どもに共感してあげる。子どもの辛さをわかってあげることにフォーカスしながら解決方法を見つけましょう。お父さんは社会性を教えることも重要ですから部活動・チーム全体を意識させながら子ども自身の成長のため時にはきついことを言う必要もあるかもしれません。そのあとはパッと切り替えて気分転換にご飯でも食べに連れ出しましょう。
悩みながら成長する
冒頭でも書きましたがトラブルを抱えて悩むことが子供たちを成長させます。親の役割はすぐに口を出して子どもをコントロールすることではなく、基本は見守りながら、深刻化させないようにアドバイスすることだと思います。
娘のチームメイトは1人の子から常に攻撃対象になっていました。普段の言動にも試合のプレーにも毎日文句をつけられる関係です。当人もご家族も相当悩んだと思います。ある時文句を言われている方の子が文句を言う方の子にメッセージカード付きで誕生プレゼントを渡したんです。するとその日から嘘のように関係が修復して全く普通の関係に戻りました。
つまりこの子は相手より大人になって対応できたんですね。まさに悩みの中で成長したのだと思うのです。