ブラック部活とは何か?保護者としての対処法を考える。
2018/07/02
ブラック部活とは?
ブラック部活という言葉が言われるようになりましたが、大まかに次の3つの意味で使われているようです。
1.指導する先生(顧問)の問題
平日は本分である授業やその他の校務に加えて夜まで部活指導、土日は練習試合や公式戦の引率などで、プライベートの時間もないというブラック。
2.生徒(選手)の問題
毎日、朝練午後練で早朝から夜まで練習があり、疲労が溜まりがちになり、勉強をする時間はほぼ無く遊んだりする事も出来ないというブラック。
3.保護者の問題
子どもをサポートするため朝夜、学校への送迎や、土日は試合の応援。遠征や合宿の費用の負担が増えるというブラック。
それでも部活は必要!
今回初めて認識したんですが、部活動は普通の授業のような学習過程ではないんですね。要するに学校としてはやってもやらなくても自由。先生も必ず部活の顧問をやらなくちゃいけない!という訳ではないんです。
それでも、もし部活動は完全に廃止して先生は授業と校務に専念して下さい。土日はプライベートにお使い下さい。という学校があったら自分の子どもを入学させますか?私はさせません。
スポーツを通じての心身の鍛錬や成長。チームメイトとの信頼感、努力の尊さや目標達成の喜び。部活にはそんな効果・メリットがあるから日本全国ほぼ全ての学校が現在も部活動をやり続けているのでしょう。
ですから学校生活に部活動は必要だという意見に絶対反対!という人は少ないと思います。
では何故ブラックと言われるほど先生や生徒、保護者の負担が大きくなってしまったのでしょうか?
ブラック部活はなぜ起こるのか?
子どもたちの心身の育成が目的であって勝ち負けが全てではないという考え方があります。
それは正しいのですが、スポーツ・競技である以上 勝利 が目標であることは間違いありません。勝つために努力をし、苦しみを乗り越え目標達成の喜びを味わう。その過程で人間的な成長をしてゆくのだと思います。
勝つために練習して他の学校より強くなりたい!という思いが部活動の原動力なのです。
そこを前提としたうえで学校によって、そこに集まる生徒・保護者によって部活動に何を求めているのかが大き違います。
全国大会を目指すような強豪校においてブラック部活という問題はまず起こらないと思います。勝つために、全国大会にいくためにどんな努力も惜しみませんという先生と生徒と保護者しかいないからです。
顧問の先生はなんとかしてチーム力をあげるために、土日返上で練習や遠征を組みますし、生徒達はレギュラーになってチームに貢献する為に毎日朝練午後練をこなします。保護者は全国大会に行けるならどうぞ遠征でも合宿でもお願いします。と言うでしょう。
先生、生徒、保護者がみんな同じ目標を見ているのでどんなにブラックと(言われる)要素があっても負担には感じないのです。目標を達成出来た時の喜びを知っているから頑張れるのです。
反対にそのような明確な目標を持っていない時、その学校の先生、生徒、保護者はいろんな受取り方をしてしまうでしょう。
人は自分の想定範囲を超えたことを強制されると負担に感じてしまうものです。
朝練は無し、土日は休み、合宿や遠征も無しという部活でも「もう無理です」と感じる先生や生徒がいないとは限らないのです。
保護者はどうするべきか?
私達保護者はわが子の学校の部活動を把握する事がまず必要です。
その学校のレベルに自分の子どもがついて行けるのか?今はネットで過去の大会の成績はわかりますので、できれば入部前に調べられると良いと思います。
その上で子ども意思を尊重して見守るのが良いのではないでしょうか?子どもがやると言っているのにやらせないのもおかしな話ですから。
入部してやってみてそれでもブラックだと感じたらやめても良いのです。先生のパワハラやイジメに近いしごきなどがあれば無理して続ける事はないのです。
中学生高校生の間に一生懸命打ち込んだ部活もあとから振り返るとほんの一瞬かもしれません。それでも一生心に残り続けるものですから、どうせやるならブラックではない明るい部活動にしましょう。