バレーボールの高校総体で3年生のパフォーマンスが良い訳とは?
2018/07/02
高校3年間のバレーボール生活の最後を締めくくる全国高等学校総合体育大会。略して高校総体。インターハイともいいますね。全国大会まで進める学校は一握りですが総体予選から最後の夏にかける3年生の想いがあふれ出て止まらないのです。
新チームになってから1月に新人戦をたたかい、4月に最終学年3年生となってから関東大会予選があり関東大会を経て総体の県予選が6月から始まります。各県の代表高校が決まり8月に全国大会が開催されます。
この間にチームはどんどんまとまっていきます。特に3年生は今まで積み上げてきた練習や経験が花開く時です。
県の予選で全国大会へと勝ち進めるのはだいたい各県1校か2校。負けたら3年間の思いの詰まった部活動はそこで終了です。
他の大会と比べても試合終了後の勝者の喜び・感動と敗者の悔しさ・悲しさは応援席から見ていても胸に迫ってきます。
負けた3年生にとって試合終了を告げる審判のホイッスルは同時に部活の終了も意味します。
コートに立っている3年生もベンチの3年生も観客席から応援している3年生も全員です。
全てを出し切って悔いのない状態で終われる選手は多くはないと思います。ユニフォームを着れず3年間つらい思いの方が多かった子もいます。
そんないろいろな立場の3年生の想いが詰まった試合ですから、他の試合ではテクニックに優る1.2年生を先発で出していても、総体は3年生メインのメンバーでいったほうが結果につながります。
強豪校であれば春の高校バレーの県代表を、めざしてまだ引退せず残留するという選択肢もあります。ただ大多数の3年生は引退して、受験生モードに突入します。
試合後はあちらこちらで顧問の先生やコーチから区切りの言葉を送られている円陣が見られ、その後も名残惜しむようにチームメイト同士で写メを撮ったり、抱き合ったりする光景を目にします。
その後大学でバレーボールを続ける子もいますが、高校生までで燃え尽きる子もいます。小学生から始めたバレーボール生活にピリオドを打つ事になります。ウチの長女もそうでした。
そう考えるとなおさら最後の総体は感慨深く親父の胸に迫ってくるのです。