セッターはチームの司令塔。上手いセッターが強いチームに必要な理由。
2018/09/25
アタック編に続いてバレー部親父のお勧めする観戦ポイントセッター編をお届けします。
セッターはコートの指揮者
実は人気バレーボール漫画「ハイキュー」の中のセリフなんですが、セッターの役割を良く表しているなーと思い使わせていただきました。
レシーブであがったボールをセッターがトスを上げてアタッカーが攻撃するのが基本形です。攻撃はレフト・センター・ライトから、オープン(トスによる)攻撃、クイック(速攻)ブロード(移動)攻撃、さらにバックアタックを組み合わせることで様々な攻撃バターンを作りだせるのです。
セッターは指揮者のようにトスを駆使して攻撃を組み立て相手を翻弄します。ここでもう一度「ハイキュー」から引用です。
指揮者(セッター)が変わると音(攻撃)が変わる!
セッターがブロックをはずす
アタッカーの攻撃に相手チームはブロックをして防いできます。ブロックが待っているところにトスを上げてもブロックされる可能性が高いです。
そうなるとアタッカーはブロックアウトをとったり、ブロックを避けて打ったりとアタッカー自身の技術も必要になります。
それはそれで見どころでもありますが、セッターのトスワークによって相手のブロックをかわしてあげると、アタッカーはフリーの状態、ノーブロックの状態になるので100%の力で打ち込む事ができます。
これがセッターの理想です。相手の予測の裏をかいて、ブロックを振り切りアタッカーをフリーで打たせる。これができると面白いように攻撃が決まります。
相手に攻撃を読ませないためにはレフト、センター、ライトとまんべんなくトスをあげることです。いくらエースの攻撃力があってもそこばっかりにトスをあげていては相手にブロックしてくれと言っているようなものです。次はレフトからか、センターからクイックか相手ブロッカーがちょっとでも迷えばブロックが遅れてアタッカーのチャンスとなります。
意表をつくツー攻撃
バレーボールは通常きたボールをレシーブ・トス・アタックの3回で相手コートに返します。これをレシーブ・トスの2回目で相手に返す攻撃をツー攻撃と言います。相手は3回で返してくると思っていますから、意表を突かれて動くことができずボールがコートに落ちるという攻撃です。レシーブが乱れてた時にツーで返すのは相手に読まれやすいので、完璧なレシーブがセッターに入ったときにツーで返すと効果的です。
強いチームにはうまいセッター
このようにセッターはそのチームの攻撃の起点になるので、強いチームには必ず上手いセッターがいます。上手いセッターの条件はトスが正確で安定している、ボールのでどころが判りにくい、状況をみての素早い判断力など本当に大変です。今度の試合ではチームの司令塔セッターに注目してみましょう!