西田有志 ジャンプ力、最高到達点がすごい!なぜ決まる?決定力の理由は?
2019/10/09
バレーボールワールドカップ2019の男子の試合が始まりましたね!女子はセルビアに競り勝つなど健闘しましたが、総合順位5位と苦しんだ感じでした。
男子にはぜひ頑張ってもらいたいところです!不動のエース石川祐希とWエースと言われるまでに成長した西田有志の活躍に注目です。
初戦のイタリア戦でも見ていて気持ちいいくらいガンガンスパイクを決めていましたが、身長186センチとアタッカーとしては決して大きくない西田選手がなぜあそこまで鮮やかに決められるんでしょうか?
検索するとジャンプ力とか最高到達点とか筋肉とかヒットしますが、もう一つ大きな秘密がありました。今回は西田選手の決定力の秘密に迫ります。
最高到達点とジャンプ力は平均値以上のポテンシャル
バレーのアタッカーの身体能力の基準として最高到達点と言うデータがあります。スパイクをする際の踏み切りでジャンプしたときの指先の高さのことですね。
当然より高い到達点から打ち下ろした方が、有利ですね。全日本のアタッカー最高到達点の平均値は343.41cm、平均身長は192.71cmです。
これに対して西田有志選手の最高到達点は346cm 。3cmほど上回ってます。
ジャンプ力のデータが見当たらないので、推定してみます。最高到達点から立った状態で頭上に手を挙げた指の先の高さを引けばおよそのジャンプ力がわかりますね。
西田選手の身長が186cmですから、
186cm-34cm(頭と首の長さの平均値)=152cm(肩までの高さ)+88cm(腕の長さの平均値)=240cm
頭上に手を挙げた指の先の高さを240cmと推定して最高到達点から引くと
346-240=106cm
西田選手は約106cmもジャンプしている事になります。
全日本アタッカーの平均値で計算してみると、ジャンプ力は96.7cmです。西田選手が10cmも高くジャンプしています。
ちなみに石川祐希選手の最高到達点345cm身長191cmだとジャンプ力は100cm
柳田 将洋選手 最高到達点335cm 身長186cm ジャンプ力95cm
日本人最高到達点355cm の記録保持者 福澤 達哉選手は身長189cmでジャンプ力はなんと112cmもあります。
ジャンプ力は大体の目安になりますが、それにしても平均値を上回る西田選手のポテンシャルはものすごいものがありますね。
スパイクスピードがすごい!
西田選手がくりだすスパイクのスピードが約時速120キロと言われています。コート内で見ると体感速度がそれ以上になるでしょう。
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実際このスピードには打たれてからレシーブに行ったので間に合わないと思います。ある程度予測をして事前に動き出すことが必要になります。
最大の武器はスイングスピード
そしてなんといっても西田選手のスパイク決定率を高めているのは、スイングの速さです。
確かに最高到達点も高くジャンプ力も半端ないのですが、スイングが速いために相手のブロックが完成する少し前にボールを打ち抜くことができます。
相手ブロッカーは西田選手の助走に合わせてジャストと思って跳びますが、そこからボールが発射されるのが数テンポ速いためタイミングを取るのが非常に難しいのだと思います。
かといってもっと早いタイミングでブロックを完成させてしまうと、西田選手はそのブロックに当ててブロックアウトを取る技術も持っていますから、本当に厄介なアタッカーです。
西田選手はスイングスピードを早めるために子供の頃からずっとスイングでタオルを振る練習を続けてきました。それによって鋭いドライブを生むスナップや爆発的なアタックを発射する地肩ができあがったのでしょう。
しかもまだ19歳。本当に末恐ろしい若きエースが誕生しましたね!このさき龍神ニッポンの屋台骨を支えることは間違いないでしょう。来年の東京オリンピック2020の西田有志選手の活躍も非常に楽しみです。