稲垣トライのオフロードパス!メリットとリスクは?日本が成功した理由は?
スコットランド代表に完勝して見事ベスト8決勝トーナメント進出を決めたラグビー日本代表の皆さん!本当にお見事でした。まさに歴史を動かし、壁を突破しましたね!
なかでも7-7から稲垣哲太選手が決めた勝ち越しトライに賞賛が集まっていますね。堀江選手、ムーア選手、トゥポウ選手が3連続オフロードパスでつなぎ、最後に稲垣選手がゴール下に飛び込む見事なトライでした!
今回はその華麗に決まったオフロードパスについて調べてみました。
オフロードパスってどんなバス?
オフロードパスとは相手にタックルを受けながら倒れる前に出すパスのことです。倒れたらボールを離さないと反則になってしまうので、倒れる前に味方にパスを出します。相手のタックルを微妙にずらして正確にパスを出すには鍛えらえた体幹、ボディーバランスが必要です。
オフロードのロードはLoad(荷物)という意味で、タックルを受けて運んでいた荷物をoffおろすようにパスを出すことが由来です。

メリットとデメリットは?
オフロードパスのメリットは成功すれば、敵のデイフェンスを突破して大幅に距離をゲインできるという点です。近年のラグビーの完成されたディフェンスを破るために必要なパステクニックと言われています。
その反面、オフロードパスは片手で投げるので精度の低いパスになり、ノックオンしやすい、相手にパスカット・インターセプトされやすいなどのリスクも高い。体の小さな日本人には無理だと言われてきました。そのためボールは両手で持ち、パスは両手で出すのが日本の常識でした。しかし世界の強豪と戦っていくためにはオフロードパスを実戦で使う事がマストな状況になっているわけですね。
日本が成功できた理由は?
9日の会見でリーチマイケル主将が語っていました。今年の2月から集中的にオフロードパスの練習をしていた。ひたすらオフロード!その成果がうまく出た。
2月には軽いタックルからの練習に入り、6月からはハードタックルで実践的なオフロードパスの練習を何回も繰り返し練習したそうです。
解説していた吉田菊谷さんによると、日本は相手のタックルを受ける瞬間微妙にずらして、パスを出す時も一か八かで投げるのではなく、倒れる瞬間にしっかりパスの相手を見てパスを繰り出していました。
自分が倒れても必ず後に仲間が来ている!本当に苦しい練習をこなしてきた男たちの間にできた絶対的な信頼感ですね。
それが最後、稲垣につながり、代表7年目の初トライを生みました。なんかもう胸が熱くなっちゃいますね。