バレー部大会の年間スケジュールからわかるチーム力の変遷とは?

   

バレーボール部には年間を通して大きな大会が何回かあります。選手たちはその大会にむけて良い結果を残せるように日夜練習に明け暮れます。全国大会に出場するような事になればそれは保護者をも巻き込んでの大騒ぎになりますよねー。というわけでザックリですが高校生の1年の流れを追ってみます。

新人戦 1月末~2月初旬


3年生が引退してから新チームで臨むはじめての公式戦です。地区予選から始まり、県大会までの大会です。

3年生が昨年の夏の総体で引退しているチームは半年あまりの練習ができていますが、春の高校バレー(春高)予選まで3年生が残って頑張っていたチームは2カ月あまりの練習で新チームの初戦になるので、新人戦の勝敗はなかなか予想が難しいです。

実力差以上のゲーム内容になる事も多く、どのチームもこれからの伸びしろを期待する時期ですね。

関東大会(各ブロック大会)5月県予選 6月大会


新学期となって 3年生から1年生まで揃い、練習試合や合宿やいろいろな交流大会にも参加してチーム力も上がってくる時期です。

5月から地区予選、県大会を経て各県の代表が6月〜7月のブロック毎の大会にすすみます。
北海道、東北、関東、北信越、東海、近畿、中国、四国、九州の9ブロックに分かれて開催されます。8月の総体と同様、春高バレー出場を狙う強豪校が出揃ってきます。

各県毎に高校数に応じて出場校数が決まっていて、ちなみに関東大会は東京12校、神奈川8校、埼玉6校、千葉6校、茨城4校、栃木4校、群馬6校、山梨4校です。

各県を勝ち抜いてきている学校ばかりですから、この大会に出場できるのはかなりの実力校と言えるでしょう。

インターハイよりも多くの学校に出場のチャンスがあるので、この大会に照準を合わせている学校も多いと思います。

千葉県でいえば6位の学校は出られて7位は出られないんですからね。このへんの県内での出場権争いもかなり面白い試合になります。

総体 6月県予選 本戦は8月


高校総合体育大会略して高校総体、インターハイとも言います。基本的に3年生には最後の公式大会になります。チームとしては1年かけてつくりあげてきた集大成といえる時期です。

6月に県大会があり、各県の代表高校が決まり、8月に本大会です。

春高予選まで残留しない3年生にとっては最後の大会となるので、予選から熱の入った試合が見られます。

北海道・東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県・愛知県・兵庫県・大阪府から2校、その他の県からは1校、開催地枠として1校出場できます。

全国で持ち回りで開催されるので、毎年開催県が違います。

各県の優勝・準優勝校が出場するのですから、全国屈指の強豪校でそのまま春高に出場する学校も多いです。

一年生大会 8月末~9月初旬


文字通り1年生だけで参加する大会です。4月に入部した1年生は基本的には球拾いとかサポートにまわる事が多くて試合に出る事の出来る1年生は一握りです。

ですがこの大会には1年生であれば出れるので、普段は球拾いばかりの1年生もグッとモチベーションがあがりますね。

1年生の保護者や2.3年生の応援に後押しされてか、未完成の1年生同士ではレギュラー(2・3年生)チームの実力差通りではない勝敗がつくこともあるので盛り上がりますよ。

春高予選11月  本戦は1月


高校バレーでは1番メジャーな大会です。TVの放映もあって春の高校バレー、春高バレーで多くの人が分かりますよね?

この大会で活躍できればニューヒーロー・ニューヒロインの誕生!なんてことにもなっちゃいますから、高校生バレーボーラーのあこがれの大会と言えるでしょう。

出場枠はやはり学校数の関係で東京3校、北海道2校、神奈川2校、大阪2校、あとの府県は1校ずつです。

もともと名前の通り春3月に開催されていたんですけど、3年生はもう卒業していて出場できないので、なんとか出場できるようにという声を受けて大会を1月にずらし大会名はそのまま引き継ぎました。

そのため学校によって、夏の総体で3年生が引退している学校、春高のために3年生が残留している学校が存在する事になります。

3年生は引退して受験に取り組むか、春高バレーへの夢をつないで残留するか葛藤がありますし、学校としては3年生のいるチームと並行して新チームへの切り替えも行わなければならず、春高への挑戦はなかなか悩ましい問題を抱えています。

それでも高校バレーの甲子園とも言われている春の高校バレーはバレー部の高校生を魅了し続けるのでしょう。

大会によってチーム力が違ってきますし、選手たちの思いも変わります。その辺も解ってくると応援ライフがまた楽しくなりますよ!

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