箱根駅伝 青山学院・竹石尚人のメンバー辞退はなぜ?いつから不調?
帰省先でおせち料理を食べながら家族でみる箱根駅伝が近年の正しいお正月風景と言っても過言ではありませんね。昨年は東海大学が常勝軍団青山学院の総合5連覇を阻んだのは記憶に新しいですよね。
青山学院の敗北の要因の一つには5区を任されたエース竹石尚人選手の不調があげられます。昨年のリベンジを胸に秘めていたに違いない竹石選手。しかし今年の登録メンバーを自ら辞退しました。辞退の理由に迫ってみました。
辞退の理由は左足の負傷と仲間への信頼
直接の原因は竹石選手の左足痛が治らないことです。12月10日の大会エントリー発表の前日に左足を負傷していたため、原監督はギリギリまでエントリーの判断を保留していました。当初は16人目に登録して、竹石選手の回復を待つ可能性も残していました。
しかし、竹石選手は「青山学院のメンバーは16番目の選手も強い。僕を外してください」と原監督に直訴したそうです。12月4日に行われた富津の起伏が激しいコースで行われた30キロ単独走をみて、「18人全員いい走りをしていた。その練習をできなかった僕は登録メンバーに入るべきではないとシンプルに考えた」と話しています。
不調はいつから?前回の箱根駅伝?
前回95回大会の箱根駅伝では第5区を走り、足に痙攣のでるアクシデントで区間13位と順位を落としてしまいました。竹石選手はその前の94回大会にも5区を走っていますが、その時は区間5位ですから、比較すると8人に前を越されてしまったわけです。
10月14日の第31回出雲全日本大学選抜駅伝にも5区で出走。首位の駒澤大学とほぼ同時の暫定2位でタスキを受けましたが、スタート直後から駒澤大学に引き離されて、東洋大にもかわされて暫定3位になってしまい、区間6位。青学の総合2連覇も逃してしまいました。
11月3日の第51回全日本大学駅伝対校選手権大会では当初、7区にエントリーされていましたが、当日に補欠登録されていた吉田圭太選手と交代となり出番はありませんでした。
こうしてみると2019の箱根駅伝からずーっと調子があがっていませんね。粘り強い走りで第5区という責任の重い区間を任されている竹石選手の本来の走りがこの1年実現できていない感じがします。
この1年左不調がずっと続いていたのかもしれません。けがを完全に治すには1か月なり2か月なり完全に休んでじっくり治す期間が必要だと思いますが、駅伝強豪校にあって常にレギュラー争いをしている環境では、知らずに無理が重なってしまったのかもしれませんね。
5区を走るのはどの選手か?
箱根駅伝登録16人のメンバーで、現在補欠として登録されているのが、湯原慶吾選手(1年)、山田 滉介選手(4年)、吉田祐也選手(3年)、橋間貴弥選手(4年)、生方敦也選手(3年)、神林勇太選手(2年)の6人です。
竹石選手の代わりに新しくエントリーされる選手もいるわけですから、この中から誰かが、5区の走者としてエントリーされるのか注目です。
いさぎよくメンバーを辞退して裏方に徹すると宣言している竹石尚人選手の為にも、青山学院大学のリベンジ、5度目の総合優勝を期待したいですね。