箱根駅伝・東海大学4年メンバーが黄金世代といわれるのはなぜ?
帰省先で箱根駅伝を見ながら飲みまくりのお正月も間近に迫ってきました。
前回は、常勝軍団・原監督率いる青山学院大学の総合5連覇を阻んだ東海大学の優勝が鮮やかでしたね。近年、駅伝は絶対的エースが一人いるだけではだめで、全区がまんべんなく、取りこぼしのないチームが勝つと言われていますが,まさにそんなレース展開でした。
その時の東海大学の3年生、2020大会では4年生になりますね。黄金世代と言われているのをご存知ですか?
東海大学4年生はが黄金世代とよばれる理由は?
東海大学の4年生は入学したときから黄金世代と呼ばれ,必ず箱根で勝つときがくると言われていました。実際その通りになったわけですがその理由は、彼らが高校3年生の時、2015年の第66回全国高校駅伝にあります。
第1区に出走した選手のうち区間記録上位6人のうち5人がそろって東海大学に進学しました。それが現在の東海大学4年生です。
その時の記録は
1位 關颯人 佐久長聖
2位 羽生拓矢 八千代松陰
3位 中島大就 世羅
4位 鬼塚翔太 大牟田
5位 坂口竜平 洛南
5位 舘澤享次 埼玉栄
このうち3位の中島君を除いて残り5人が全員、東海大学へ進学しました。(※中島君は明治大学へ進学)大学駅伝史上最強の世代、黄金世代といわれて駅伝界の注目を集めるのも無理はないですよね。
2020大会の登録メンバーは?
登録メンバー16人中、8人が4年生です。()内は2019大会の時の出走区です。
鬼塚翔太 4年(1区)
郡司陽大 4年(10区)
小松陽平 4年(8区)
阪口竜平 4年(7区)
舘澤享次 4年(4区)
西川雄一朗 4年(3区)
羽田智哉 4年
松尾淳之介 4年
見ると分かるように黄金世代の全員が箱根駅伝に出場できるわけではありません。
黄金世代のエースと言われていた關颯人君は実力を持ちながら、怪我に悩まされ、箱根駅伝には出場していません。昨年8区を走った小松陽平君は、2019大会で8区の区間記録を22年ぶりに更新してMVPを獲得しましたが、高校時代は無名でした。
このように大学に入ってからもし烈なライバル競争とレギュラー争いがあって東海大学の駅伝を強くしているのでしょうね。
黄金世代の後輩も実力は揃い
4年生の黄金世代の1年後輩にも、66回全国高校駅伝を走った選手がいます。()内は当時の学年です。1区8位の塩沢稀夕君(伊賀白鳳 高2) と1区9位 西田壮志君(九州学院 高2)4区6位の名取燎太君(佐久長聖 高2)です。
この3人も箱根駅伝の登録メンバーです。
西田君は昨年は5区を走り、惜しくも区間賞は逃しましたが、新・山の神の候補の筆頭と言われていますし。塩沢君も7月のホクレンディスタンスチャレンジ5000mB組を1位でゴールするなどの実績を出しています。
今後もしばらく東海大の時代が続くかもしませんね。