出口クリスタ 柔道カナダ代表と東京五輪で対戦する日本代表は?
2019/12/29
柔道の出口クリスタ選手をご存知ですか?日本で生まれ育ち、3歳で始めた柔道で実力を評価され、代表強化選手にもなっていましたが、2年前にお父さんのカナダ国籍を選択し、カナダ代表の道を選んだ美貌の柔道家です。
彼女が東京オリンピックに出場した場合、対戦する日本の代表は誰か気になりませんか?出口クリスタさんは57kg級で出場します。同階級の57Kg級の日本代表選手について調べてみました。
日本の代表争いは芳田司が有力
女子柔道の57Kg級は今まで最強の選手がいました。ロンドン五輪で金、リオ五輪で銅、世界選手権でも金メダル。野獣と呼ばれた松本薫さんです。日本国内で敵なしだった松本薫が2019年2月に引退してアイスクリーム屋さんに転身されました。
若手へと世代交代が進み、現在の代表候補は芳田司、玉置桃、船久保遥香、富沢佳奈の若手4人といわれています。
その中で頭ひとつ抜けているのが国際大会で実績を残している芳田司選手です。

高校の時から長年のライバル
そしてこの芳田司選手は敬愛高校時代から、松商学園高校の出口クリスタと選手勝ち負けを繰り返してきた最大のライバルなんです。お互いに切磋琢磨して2人で成長してきた関係と言えますね。
2人が高3のときの全日本ジュニアでは出口が芳田に勝って優勝。その後、出口は山梨学院大学、芳田はコマツへと進みます。
芳田司は国際大会で結果を残していきますが、出口クリスタは講道館杯2回戦で敗退するなど、実績を残せず東京五輪の代表を諦めかけていた時に、お父さんの母国カナダからオファーがあり、カナダ国籍を選択して東京五輪を目指しているという経緯があります。
2019年8月の世界選手権大会ではそれぞれオール一本勝ちで勝ち上がり、決勝で激突。それまでの対戦成績は出口選手が3勝、芳田選手が4勝。延長戦を技ありで制した出口クリスタが優勝して勝敗は5分になりました。
この最大のライバル2人が東京オリンピック57kg級の決勝で再び対戦する可能性は非常に高いし、是非見てみたいですね。
57kg級の他の国のライバルたち
2人が東京オリンピックの決勝で再び勝負するためには、他の国のライバルたちにも勝っていいかなければなりません。
57kg級の要注意選手は 韓国のクォン・ユジョン、ブラジルのラファエラ・シルバ、モンゴルの ドルジスレン・スミヤの3人です。
クォン・ユジョンは2017年の柔道グランドスラム・パリで芳田を破っています。ラファエラ・シルバはリオ五輪の金メダリスト、腕ひしぎ逆十字と内股の破壊力は抜群です。
ドルジスレン・スミヤは2017年、ブタペスト世界柔道選手権大会で芳田を決勝で破り優勝しました。パワーのある担ぎ技に定評ある選手です。
これらの国際的ライバルにも勝って、是非決勝は長年のライバル対決を見てみたいですね。