石浦【相撲】のけんかの原因、ダメ押しと張り差しってどんな技?
大相撲・宮城野部屋の幕内力士・石浦(29)と幕下・宝香鵬(30)が稽古中に殴り合いのけんかになり横綱・白鳳が止めに入るという騒動が報じられました。
稽古中にお互いヒートアップしただけみたいなので、スルーでもいいかなとは思いますけど現在暴力に対して相撲業界が非常にナーバスになってますからね。今回こんな形で公表したのでしょう。
気になったのはけんかの原因となったダメ押しと張り差し。これは技なのか反則なのか。調べてみました。
石浦と宝香鵬 けんかの経緯は?
幕内石浦(29)=宮城野=が4日、都内の部屋で同部屋の幕下宝香鵬(30)と相撲を取る稽古を行った際、熱くなり横綱白鵬の目の前で殴り合いとなった。土俵外で“ダメ押し”を食らい思わず蹴りが出ると双方、にらみ合い。その後も収まらずにパンチの応酬に発展し最後は白鵬が割って入り“レフェリーストップ”した。
引用:https://www.daily.co.jp/general/2020/01/05/0013009545.shtml
どっちが先に手を出したかは明らかにされていませんが、先に蹴りを出したほうが悪いのでは?と思ってしまいます。明らかに相撲じゃありませんからね(汗)
石浦と宝香鵬は同級生なので、お互いのライバル心が強いんでしょうね。稽古とは言えヒートアップして手が(足が)出るくらい勝ちにこだわる姿勢はいいと思うんですけどね。
ダメ押しとはどんな技?白鳳も?
相手が土俵を割ったり土俵上に手を付いたり等で、勝負が既に決まっているにも関わらず、さらに相手を押したり倒したりすることを駄目押しという。これは無駄な行為であるとともに相手に怪我を負わせることもあり、更には既に力を抜いている相手に駄目押しをすると普段以上に相手が吹き飛ぶ為、土俵下の客や審判も危険であるという事から大相撲では好ましくない行為とされ非難の対象となる。
引用:Wikipedia
勝敗が決した負けた相手に対してさらにとどめを刺す行為といえますね。元々は囲碁の用語で、終局したあとにどちらの陣地にもならない領域をダメといって念のためにそのダメを埋めて分かり易くするために石を置くことをダメ押しと呼びました。転じて勝敗が決まった後にさらに勝負を確実にするために念を押す行為をダメ押しというようになりました。
実は今回止めに入った横綱・白鳳もこのダメ押しをしてしまってだいぶ批判されてきましたよね。横綱の場合絶対に負けられい思いから勢い余ってダメ押ししてしまったり、圧倒的な力の差を見せつけるためとか理由があるのかもしれませんが、稽古中にこれをやったら、けんかになるでしょうね。やっぱり。
張り差しとはどんな技?
立合いで立った直後に一度張っておいて、相手が怯んだ隙に自分の有利な差し手に持ち込むことを張り差し(はりさし)という。大きく張らずに、サッと張って自分得意の四つになることが定石である。
引用:Wikipedia
いきなり相手の横っ面を貼り飛ばしてビックリしてるスキに技をかけるという奇襲戦法ですね。これに近いものには猫だましといって相手の目の前でパンと手を打って相手の出足をとめるという技もあります。
当然正攻法ではないわけで、体力にハンデのある小兵の力士の常套手段ですね。強い力士とくに横綱がこういう技をかけると品格がない。となるわけです。
しかも、お互いけんか寸前でヒートアップしている時に横っ面を張り飛ばす張り差しなんかしたら、てめえ!この野郎!ってなりますよね。
ダメ押しは反則ではありませんが、勝負が決まったあとの攻撃ですから、どんなスポーツでもNGとされます。やってもメリットないと思います。張り差しは奇襲技ですが、正攻法とはみなされません。この技だけでは強い力士にはなれませんね。
両方ともTPOを間違えれば今回のように乱闘にもつながってしまう技だと言えるでしょう。