エールのキャスト夏目千鶴子のモデルは誰?悲劇の歌姫の生涯は?

      2020/06/08

NHK朝の連続テレビ小説「エール」が面白いですね。裕一(窪田正孝)と音が結婚をして一緒に暮らし始めて、あらたな登場人物もそろって来ましたね。
 
今回は、音の東京帝国音楽学校のクラスメイトにして良きライバルとなる夏目千鶴子のモデルについてまとめます。

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エール夏目千鶴子(小南)の役柄は

 
東京帝国音楽学校の声楽科の生徒で小山音(二階堂ふみ)のクラスメイト。ソロリサイタルを開催するほどの圧倒的な実力をもち、クラスメイトはもちろん先生も一目置く存在。
 
はじめは友達などいない。自分以外はみんなライバルと壁をつくっていたが、音と接するうちに刺激を受け、歌手としても人間としても成長してゆく。音の良きライバルという役柄です。
 
令和のミュージカルスター小南満佑子さんが演じます。
 
夏目千鶴子 エール モデル キャスト
 

夏目千鶴子のモデルは関屋敏子 超お嬢様の声楽家

 
夏目千鶴子のモデルとされているのは声楽家・関屋敏子(せきやとしこ)です。
 
1904年(明治37年)に実業家の父・関屋祐之介と母・愛子のあいだに生まれました。出身地は現在の東京都文京区小石川。
 
父の家系は二本松藩(福島県)の御殿医で母方の祖父は外交官のチャールズ・ルジャンドル。クウォーターってことですね。写真をみるとたしかに目がばちっとしていて可愛らしい感じですもんね。敷地2000坪の家に住む、どこからみても非の打ちどころのないお嬢様です。
 
関屋敏子 エール モデル 夏目千鶴子
 
 
4歳のころから、琴・舞踊・長唄を習い小学校3年生の時には皇后さまの御前演奏で「春が来た」「富士の山」を独唱するという末恐ろしい才能を発揮します。
 
そしてエールの中で柴咲コウ演じる双浦環のモデルといわれているオペラ歌手・三浦環に師事して、その推薦でイタリアのテノール歌手アドルフォ・サルコリに声楽を学びます。
 
 
 
17歳で東京音楽学校声楽科に入学。ここで音と出会う設定ですね。しかしこの学校はドイツ系声楽が主流だったので、イタリア系を学んだ敏子は異端視されて途中退学してしまいます。
 

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関屋敏子の大成功から悲劇の結末へ

 
その後イタリアへ留学してボローニャ大学から日本人として初となる特別卒業証書(ディプロマ)を取得します。
 
オーディションに合格してミラノのスカラ座に入団。主演の代役を務めたことからヨーロッパ中にその名前が知られることとなり、プリマドンナとして活躍してドイツやアメリカを回りました。
 
帰国して映画などにも出演後、再び欧米にわたりニューヨーク・ロンドン・ベルリンなどでも活躍しました。
 
あの剣豪の柳生流・柳生一族の末裔柳生五郎と結婚しますが、入り婿だった五郎から音楽活動の引退を迫られ離婚します。
 
そののち1941年(昭和16年)に睡眠薬を服用して自らの人生に幕を下ろしてしまいました。原因は離婚、うつ病、作曲の行き詰まり、声の衰えなどいろいろ言われましたが分かっていません。
 
ドラマのエールでは夏目千鶴子がどのような人生をおくるのかまだわかりませんが、なつぞらの山田天陽スカーレットの川原武志をみると忠実に悲しい結末を迎えてしまうかもしれませんね。

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